星野・野村の薫陶受け…矢野燿大「虎指揮官」までの凸凹道

公開日: 更新日:

「当時、阪神には野村監督の息子であるカツノリが在籍していた。野村監督は本心ではカツノリを使いたかった。矢野は『カツノリは投手に優しいのに、おまえは冷たいなあ』と言われたこともあった。しかしそれは、野村監督の言う『無視―称賛―非難』の『非難』。それだけ矢野を認めていたということ。野村監督は『(ヤクルト監督時代の)古田(敦也)もそうだったが、投手力が弱い中で戦うことでおまえは成長している』と叱咤したこともある。最終的に野村監督は、勝つために矢野を使った。矢野もこうしたボヤキにめげることなく、学ぶべきものは学ぶという前向きな姿勢で臨んだ。バッテリーミーティングでも、『自分はこう攻めたい』と積極的に意見した。『頭を使え。ヤマを張れ』と言われて打率3割をマークするなど打撃も開眼。野村時代の3年間で一皮むけた」

■「阪神で勉強せぇ!」

 奇遇だったのは自分を「捨て駒」にした星野仙一監督が、02年から阪神監督に就任したことだ。

 星野監督に対し、当初は「捨てられた」というわだかまりはあったが、正捕手として信頼され、03年と岡田監督時代の05年の2度のリーグ優勝では原動力となった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし