著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

菊池雄星のボラス氏も 大物代理人と球団のただならぬ関係

公開日: 更新日:

 ヤンキースと近い関係にあるのはエクセル・スポーツマネジメントのケーシー・クロースである。クロースはヤンキースのマイナーにいた元選手で引退後、代理人業に転じ、ジーターの代理人になったのを足掛かりにスター選手を大勢顧客に抱えるようになった。

 ヤ軍の主要選手では現在、田中将大、グレゴリアス、ベタンセスの代理人を務めており、この3人の年俸は計47億円に達し、ヤンキースの年俸総額の27%を占めている。田中がクロースを代理人にしたのは、ヤンキースと近い関係にあることを考慮して選んだといわれている。また、クロースは、ボラスの顧客だったマーク・テシェイラやザック・グレインキーを自分の方に乗り換えさせるという荒業も見せている。

 このほかタイガースとISEのマーク・ピーパー、パイレーツインディアンスとワッサーマン・メディアグループなどが密接な関係にある。

 ワッサーマンと言えば松井秀喜の代理人だったアーン・テレムの名が思い浮かぶが、テレムは第一線を退き(ダルビッシュの代理人だけは継続)、現在はアダム・カッツが野球部門を取り仕切っている。

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