19年は本気モード 紀平梨花が「女子4回転時代」を牽引する

公開日: 更新日:

 2018年12月のグランプリ(GP)ファイナルでシニア1年目にして初優勝を果たし、一気にスターダムへのし上がった紀平梨花(16)。

 GPファイナルでは平昌五輪金メダリストのザギトワ(16)を撃破。ロシア勢に危機感を植え付け、「(バンクーバー五輪ロシア代表)レオノワが『アリーナ(ザギトワ)はキヒラに勝つため、トリプルアクセル(3A)を習得しなければならない』と提言した」と報じる現地メディアもあった。

 18年5月に改正された新ルールでは、3Aに比べて4回転は大幅に基礎点が下がった。出来栄え点の段階も±3から±5に増え、4回転は成功すれば加点が大きくなる一方、減点のリスクも高くなる。これらを踏まえても3Aに着手する選手が増えそうだが、22年の北京五輪を見据える紀平はGPファイナルの優勝翌日、こう言った。

「(プログラム構成は)80%ぐらい。(残り20%は)4回転だと思う。どういう時代が来るか分からないけど、練習するだけしておきたい。どんどん先に行っておかないと。全日本後に(4回転トーループ=4Tの)練習を再開します」

 練習では、すでに何度も4Tに成功している紀平。世界選手権(3月)や世界国別対抗戦(4月)が終われば、来季は4回転の精度を上げるための海外合宿も計画している。

 新時代は紀平が牽引していくことになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発