アルペン女王ボン 男子とエキシビションで引退前ひと稼ぎ

公開日: 更新日:

 アルペンの女王が最後の大会に臨んだ。

 アルペンスキーの世界選手権(スウェーデン・オーレ)は5日、女子スーパー大回転が行われ、今大会を最後に引退を表明しているリンゼイ・ボン(34=米国)は途中棄権した。

 今大会は2種目にエントリー。ここ数年、故障に苦しんできた膝が回復しないため、10日の滑降を最後にゲレンデを離れるが、今大会とは別に引退レースを予定しているという。

 五輪、世界選手権合わせて3個の金メダル、W杯では4度の総合優勝を果たすなど、全盛期にはダントツの強さを発揮したボン。以前から男子の大会への出場を希望し続けており、これまで再三にわたって国際スキー連盟(FIS)に対し、出場を要望してきた。FISのレース規定では、男女合同のレースを認めていないため、実現しなかった。

 女子史上最多となるW杯通算82勝をマークしている女王が引退するにあたり、唯一の心残りは、男子とのレースだ。ボンは自身のSNSで「目標を実現できないまま現役を退くのは、私に生涯つきまとうことになる」と心境をつづっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性