オリ吉田正の肉体改造に2人の“恩人” 腰痛持ちから開眼の裏

公開日: 更新日:

 球界広しといえど、この人ほどフルスイングする打者は珍しい。

 16日の日本ハム戦で先制2ランを含む4安打3打点で勝利に貢献したオリックスの主砲・吉田正尚(25)のことだ。

 敦賀気比(福井)、青学大を経て、15年のドラフト1位で入団。173センチ、83キロ。野球選手としては小柄ながら、これでもかとばかりに振り回すスイングが災いして、入団後しばらくは腰痛に悩まされた。プロ1年目の16年は63試合、2年目の17年は64試合の出場にとどまった。

「転機となったのはアテネ五輪ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏の指導と、管理栄養士の資格を持つ女房の体調管理だった」と、周囲の関係者は口をそろえる。

 16年オフ、吉田は東京医科歯科大教授でスポーツサイエンスセンター長を務める室伏氏を訪ねた。フルスイングに耐え得る強靱な肉体をつくり上げるためだ。室伏氏とともにトレーニングをしながら、肉体強化に成功。「硬い筋肉はダメ。柔らかい筋肉をつけないと」と、吉田は周囲に話している。室伏氏とのトレーニングは昨オフで3年目になる。17年10月に入籍した管理栄養士の資格を持つ女房の存在もデカい。遺伝子検査や血液検査などから体質を把握、吉田の体に合った栄養が取れるような食事をつくってサポートした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束