著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

巨人の後輩・上原にも敬意 槙原寛己の「軽さ」に凄みが

公開日: 更新日:

 先日、TBS系のスポーツ情報番組「S1」に現役引退を表明したばかりの元巨人上原浩治氏(以下敬称略)が生出演していた。同番組には上原の他に、御大・野村克也氏(同)も特別ゲストとして出演。つまり、「野村×上原」という超豪華なツーショットを最大の目玉として、番組が構成されたわけだ。

 同番組ではこの2人が横並びで座り、その対面にレギュラー出演者である元巨人の槙原寛己氏(同)と男性アナウンサーを配置。これによって、槙原は「野村×上原」というレジェンド2人にさまざまな話題をぶつける役割を担うことになった。たとえば、高校球界で注目を集める最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(大船渡高)の話題になると、野村も上原も彼を絶賛する言葉を発し、槙原が感心したような相づちを打っていた。

 なるほど、どうして引退後の槙原が野球評論家として、あるいはタレントとして安定的に活躍できるのか、その理由がよくわかった。槙原は「野村×上原」の2人に敬意を払いながら、番組の意図をきちんと理解しているからなのか、自分はどこまでも聞き役に徹していた。また、番組のジャンルによっては誰かのたいこ持ちのような道化役にもなれるし、芸人にいじられながら、にこにこ笑うこともいとわない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到