著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大活躍する大物日系ルーキー「ヒウラ&ヤマモト」の可能性

公開日: 更新日:

■2戦連続7回無失点

 ジョーダン・ヤマモトは今年6月12日にメジャーデビューするまでは見過ごされた存在で、2Aより上で投げたことがなかった。しかし、メジャー昇格後は、スライダーとカッターを効果的に使って打者を幻惑し、2試合連続で7イニングを無失点に抑えるピッチングを見せ、注目された。ルーキーの昇格後14イニング無失点はマーリンズの球団記録であり、これは沈滞するチームの投手陣に大きな刺激を与えることになった。ヤマモトが昇格するまでチームは24勝42敗と大きく負け越していたが、昇格後はチームに勢いが生まれ、勝率5割前後で推移している。

 日本でもよく知られたヤンキース傘下の加藤豪将も5歳のとき両親とともに米国に移住。米国籍も取得しているので「日本の名字を持つ日系人」の範疇に入るが、今季中にメジャー入りする可能性はほとんどなくなった。シーズン序盤、3Aで長打を量産していたときは確かにメジャー昇格のチャンスがあったが、その後、当たりが止まって打率が急降下。現在は2Aでプレーし、成績も冴えない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり