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いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

仏代表ファンの「ガリアの雄鶏」と「ラ・マルセイエーズ」

公開日: 更新日:

 古代ローマ時代、現在のフランス周辺地域はガリアと呼ばれていた。「ガリア戦記」でも有名だが、この地域のガリア人は、ラテン語でガッルス(Gallus)と呼ばれていた。雄鶏もラテン語でガッルス(gallus)。そのため、昔からガリア人と雄鶏を同一視する風潮があったという。

 第1次世界大戦では「ドイツの鷲」に対して「フランスの鶏」が、フランスの共和制や愛国心を示すものとして称揚された。なので、鶏といえば良くも悪くも愛国的なイメージがあるのだ。

 愛すべき雄鶏野郎たちは、この格好で世界一威勢のいい国歌「ラ・マルセイエーズ」を熱唱して代表チームを鼓舞する。

■鳥肌もの

 初戦のアルゼンチン戦では、雄鶏が「市民よ 武器を取れ! 隊列を整えよ!」と声を張り上げれば、対するアルゼンチン代表ファンも「栄光を頂いて生きん さもなくば名誉ある死を誓わん!」とリフレインする。

 これぞワールドカップである。ラ・マルセイエーズは試合中にも自然発生的に声が上がり、やがて、スタジアム全体に波及する。鳥肌ものだ。

(つづく)

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