著者のコラム一覧
いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

仏代表ファンの「ガリアの雄鶏」と「ラ・マルセイエーズ」

公開日: 更新日:

 古代ローマ時代、現在のフランス周辺地域はガリアと呼ばれていた。「ガリア戦記」でも有名だが、この地域のガリア人は、ラテン語でガッルス(Gallus)と呼ばれていた。雄鶏もラテン語でガッルス(gallus)。そのため、昔からガリア人と雄鶏を同一視する風潮があったという。

 第1次世界大戦では「ドイツの鷲」に対して「フランスの鶏」が、フランスの共和制や愛国心を示すものとして称揚された。なので、鶏といえば良くも悪くも愛国的なイメージがあるのだ。

 愛すべき雄鶏野郎たちは、この格好で世界一威勢のいい国歌「ラ・マルセイエーズ」を熱唱して代表チームを鼓舞する。

■鳥肌もの

 初戦のアルゼンチン戦では、雄鶏が「市民よ 武器を取れ! 隊列を整えよ!」と声を張り上げれば、対するアルゼンチン代表ファンも「栄光を頂いて生きん さもなくば名誉ある死を誓わん!」とリフレインする。

 これぞワールドカップである。ラ・マルセイエーズは試合中にも自然発生的に声が上がり、やがて、スタジアム全体に波及する。鳥肌ものだ。

(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり