今更札幌って…マラソン前代未聞の開催地変更案で世界の恥

公開日: 更新日:

「そもそも無理がありました」

 その一報を聞いてこう言ったのは、元陸連強化委員長で専務理事などを歴任した澤木啓祐氏(順大大学院特任教授)だ。

 国際オリンピック委員会(IOC)は16日、2020年東京五輪の男女マラソン競歩のコースを東京から札幌に移す検討に入ったと発表した。開幕まで1年を切ったこの時期に、IOCが異例ともいえるコース変更に動いたのは、6日に閉幕した世界陸上(ドーハ)ロードレースの結果が大きい。

 女子マラソンは気温30度、湿度70%以上の過酷な条件の中で行われ、68人中28人が棄権。男子50キロ競歩は46人がスタートしてゴールしたのは28人。選手やコーチ陣からは「非人道的」「地獄のレース。身体へのダメージが大きすぎる」との批判の声が多数出た。

 前出の澤木氏は16年9月の本紙インタビューで「東京五輪のマラソンや競歩は北海道か河口湖付近でやればいいと思う」と語っていた。

■「賢明な判断」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手