ラグビーW杯8強で終焉…いま明かされる“桜の勇者”の全内幕

公開日: 更新日:

東京、浜松で寿司屋にズラリ

「ヒゲ面で小柄な男の人が大きな男性2人を連れてやってきた。ああ田中だ、と気づいて驚きました」(居合わせた客)

 日本がサモアを倒して3連勝し、強敵スコットランド戦を目前に控えたある日、東京の宿舎から程近い某すしチェーン店で、SH田中史朗、CTB中村亮士、PR具智元の3人が仲良く、にぎりや巻き物をつまんだという。

「エディー・ジョーンズHC(現イングランド代表HC)時代には考えられないことです」とは、ラグビーに詳しいスポーツライター。

「エディーは管理主義。宿舎内の服装や靴の並べ方まで注文を付けた。しかし、ジェイミー・ジョセフHCは自主性を重んじ、グラウンド外のことには口を出さない。選手は週に3~4日は外食していた。静岡遠征中も、流大やツイ・ヘンドリックら帝京大出身メンバーが浜松駅前のビルにあるすし屋に集結。いくら国内とはいえ、大会期間中は生モノは避けるべきという意見もありましたが、コンビニでスナック菓子を両手いっぱい買い込む選手、スタバでクリームたっぷりの甘いコーヒーを飲んでいる選手もいた。試合前日でも選手宿舎に選手の家族がウロウロしていた。自由なムードが漂っていました」

 日本は31人中15人が外国出身選手でかつ、ポジション別で固まりがち。ジョセフHCはリーチらリーダー格の選手に対し、週に1度は複数の選手と食事を取るなど、“飲みニケーション”を図るよう推奨していたという。

「もっとも、ジェイミーは自主性にかまけて怠けるような選手はバッサリ切るから、選手もいい緊張感を保っていました」(前出のライター)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ