組織委はIOCべったり 小池都知事“反撃材料ゼロ”で完全敗北

公開日: 更新日:

 今日にもホントの「終戦」だ。

 東京都の小池百合子知事は30日、2020年東京五輪マラソンと競歩の札幌開催計画について、IOC(国際オリンピック委員会)調整委員会で協議する。協議とは言っても、すでにコーツ調整委員長は「IOC理事会と(大会)組織委員会は札幌市に移すことに決めた」「これは相談ごとではない」と強い口調で語っている。

「決定事項」なら組織委員会もIOCには逆らえない。マラソンの発着点の候補に挙がっていた札幌ドームは課題が多く早々と断念。北海道マラソンと同じく大通公園を発着点にし、競歩も大通公園周辺を周回するプランを軸に検討しているという。

 札幌開催への作業が進む中、小池知事の「逆転」は不可能とみられているが、ある都庁関係者は「喧嘩になりませんよ」と言って、こう続ける。

「IOCの副会長で弁護士のコーツ委員長は25日の小池知事との会談で、熱中症を予防するための指標として使っている『暑さ指数』(WBGT)の値を示し、『世界陸上が行われたドーハと東京は競技環境が酷似している』と語り、移転理由をまとめた資料を報道陣にも配布した。国際陸連は先の世界陸上で、マラソンと競歩の選手にタブレット型の体温計をのみ込んでもらい、猛暑下での競技の体調変化のデータをとった。IOCはその分析結果をもとに、今回の資料を作ったと聞いた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも