巨人の金庫にカネがない!バレに10億円積むソフトBを傍観

公開日: 更新日:

 獲得は「秒読み段階」ともっぱらだ。

 2日、ヤクルトとの残留交渉が合意に至らず自由契約となったバレンティン(35)を巡り、ソフトバンクが獲得に名乗りを上げた。

 2年総額10億円以上の大型契約とともに、ヤクルト時代から愛着のある背番号4を用意。ヤクルト在籍9年でFA権を取得したバレンティンは、来季から日本人扱いになる。V9時代の巨人以来となる4年連続日本一に向け、日本通算288本塁打を放つ大砲に、巨額の資金を投下する。

 かつてバレンティンはメジャー復帰を視野に入れたことがある。2017年WBCではオランダ代表の4番として存在感を発揮。しかし、メジャーから色よいオファーがなかった上に、ヤクルトが好待遇を維持してきたこともあり、結果的にチームの顔として9年間もプレーした。

「ただその裏で、クビが検討されたこともある」とは、ヤクルトOB。

「打つことは打つが、守備、走塁の緩慢プレーは枚挙にいとまがない。たとえ罰金が科せられようとも、全力で走らないし、守らない。投手はバレンティンの左翼守備に何度も泣かされてきたが、『その分打ってくれたらいい』と周囲は目をつむってきた。歴代の監督、コーチは常に手を焼き、モチベーションを維持しようと苦心してきた。球団も人気の高いバレンティンを重用してきたから、10年近くもプレーできたわけです。35歳という年齢に年俸も高いという理由はあるものの、セのライバル球団はバレンティンの性格やプレースタイルを熟知している。チーム編成はお構いなしで何でも欲しがる巨人や、右の大砲が喉から手が出るほど欲しい阪神という資金力豊富な球団が本気で取りにいかなかったのは、そのためでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし