著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

先達への敬意なし…マラソンの不振はケニアのせいじゃない

公開日: 更新日:

 日本は90年代から女子マラソンのチャンピオンを世に送り出している。有森裕子、鈴木博美、高橋尚子を育てた小出義雄をはじめ、藤田信之、鈴木従道といった指導者が基礎を築いたが、監督だけで選手は走らず、カギはモチベーションだ。

 マラソンのトレーニングは厳しい。人里離れた高地での走り込み、徹底した食事制限による体重管理、父親のように怖い監督……男子と違い、若い種目だった女子マラソンには目標にする選手もない閉塞した世界、そこにモタが現れた。夜明けは91年世界陸上の山下佐知子、92年バルセロナ五輪の有森による銀メダルだが、彼女たちの傍らにはモタがいた。特に小出軍団は同じコロラド州ボルダーを拠点にしたことで身近に目標を見つけ、有森の流れに高橋尚子も続いたのだ。夢や憧れ、目標がなければ、どんな立派なトレーニング論も馬の耳に念仏。いま、日本の女子マラソンがどん底にあるのは“モタ”がいないからだ。

■ホテルの片隅で会費持ち寄り

 モタに会う前日、福岡国際マラソンに行った。毎年、この大会に合わせてマラソンのレジェンドが福岡に集まり「金栗四三を偲ぶ会」を開いている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム伊藤大海が受けた甚大被害 WBC「本当の戦犯」は侍ジャパンのベンチだった!

  2. 2

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  3. 3

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  4. 4

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  5. 5

    渋野日向子が米ツアー「出場かなわず」都落ちも…国内ツアーもまったく期待できない残念データ

  1. 6

    暴力事件を招いた九州国際大付野球部の“ユルフン”体質 プロ球団は謹慎部員を「リストから抹消」か

  2. 7

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  3. 8

    元プロ野球選手の九州国際大付・楠城祐介監督に聞いた「給料」「世襲の損得」「指導法」

  4. 9

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  5. 10

    江角マキコさん「落書き騒動の真相」を初めて語る…人気YouTuberの配信に抗議