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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ロッテは西岡ではなく元阪神・鳥谷を選択…決断の意味とは

公開日: 更新日:

 2007年に育成枠で中日に拾われた中村紀洋は数少ないレギュラー奪取例のひとつだが、その中村は入団当時33歳と、まだまだ働き盛りだった。38歳の鳥谷とはわけがちがう。

 そう考えると、現実的にはロッテ鳥谷のプレー自体に多くを期待するのは酷なのだろう。先述の今岡も岡田も石井も、みんな移籍先の球団で引退して、そのまま移籍先の指導者になった。鳥谷もロッテの指導者就任までを含めた移籍、と考えたほうがいいのかもしれない。虎党の私としては少し寂しい気もするが。

■経験値や利便性ならどちらでも

 また、ロッテがそこまで考えて鳥谷を獲得したとすると、これで西岡剛のロッテ復帰の目は完全になくなったようにも思う。現在は独立リーグの栃木に籍を置く西岡は2月のロッテキャンプに練習補助員として参加していた。当然、西岡はNPB復帰、それも古巣・ロッテに復帰することを目指していたのだと思われるが、それも話題になったのは最初だけで、キャンプ後半は名前すらあまり聞かなくなった。

 思えば、今回のロッテの補強ポイントは経験値やポジションの利便性など、その項目だけを即物的に考えると西岡でも埋まりそうなものだ。しかし、そのうえで西岡ではなく鳥谷を選択したロッテ球団の決断は、西岡の心にどんな影響を与えたのか。

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