ミシェルが離日寸前に語っていた心境「また必ず日本に」

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スワーヴアラミスで勝った時、私の人生が変わりました

 新型コロナウイルスの感染拡大はこのジョッキーの運命も大きく左右した。24歳のフランスから来た女性ジョッキー、ミカエル・ミシェルだ。今年は1月27日から地方競馬の南関東エリアで騎乗。持ち前の美貌だけでなく、多くの勝利を積み重ねることにより、さまざまなメディアにも登場。話題を振りまいた。南関東での騎乗は3月いっぱいで、その後は渡米の予定だったが……。日本に緊急事態宣言が発令された4月7日、フランスに帰国する直前のミシェルを直撃した。

 ◇  ◇  ◇

 ――まず、急きょ(4月)9日にフランスに帰国とうかがいました。その経緯を教えてください。

「こういうふうになる予定ではなかったのですが、大使館の方から電話でフランスへの便が9日が最後になると教えてもらったんです。このあとは、しばらく飛ばないみたいで。私のビザは4月の中ごろで切れます。このフライトを逃すと日本にいられなくなってしまうので、突然ですが帰ることにしました。ビザが切れると不法滞在になってしまう。帰りたいけど帰れないという状況を避けるためです」

 ――日本の競馬に興味を持ったきっかけは。

「昨年の8月、札幌であったワールドオールスタージョッキーズに呼ばれて初めて日本に来たんですが、そこで日本のレースと文化、それから日本の国に恋をしました。あれで私の人生は変わりましたね」

 ――実際にスワーヴアラミスでレースに勝った時の気持ちは。

あの気持ちはどう言葉に表したらいいか分からないですけど、泣くのと同時にすごくうれしかった。自分が誇らしかったです。たくさんの感情が一気にあふれてきました」

 ――あの時は早めの押し切りで強い競馬でした。その後のスワーヴアラミスにも注目していましたか。

「あの馬のレースは見ています。この前もGⅢを勝ちました(3月31日のマーチS)。関係者にとっても、とてもいい勝利だったと思います。私がスワーヴアラミスに勝つ味を覚えさせました(笑い)。あの札幌の勝利で私の人生も変わったし、馬も。お互いに変われたと思います」

 ――日本とフランスの競馬における大きな違いは何ですか?

「歓声です。あれを聞くと鳥肌が立ちます。札幌の時に感じました。世界中のジョッキーが“日本のファンは凄い”と言っています。それでみんな、日本で乗りたいと思うんです」

 ――でも、3月いっぱいで免許期間が切れました。

「地方競馬のルールがありまして。こういう状況でも特例は認められない、と。この間に日本語のレベルを上げたい。もちろんコロナが終息すればという前提ですが、10月11日の川崎競馬から再び乗る予定です」

 ――ところで、南関東のダート競馬は乗ってみていかがでした?

「すごくキックバックがいっぱい。でも、すぐに慣れました」

 ――道悪は嫌じゃなかった?

「嫌じゃなくて楽しんでました。確かに体中、歯の間にまで泥が入ってきましたけど、天気がいい日もあれば悪い日もあるのがジョッキーの仕事なので。フランスの芝でも雨が降れば泥だらけになりますから。あのキックバックもかなり痛いですよ」

 ――フランスの芝と比べると?

「たまに頭が後ろに倒れそうになるくらい飛んできたり、ゴーグルが壊れることもあります。雨が降っている時はまだ軟らかいですが、乾いている時の方がシャベルで土を掘って、それを投げるような感じで」

 ――南関東4場の違いやそれぞれのイメージは。

「大井は一番、砂ぼこりが多かった。ただ、馬場の状態は一番良かったです。水分の含有量が適度なので。浦和は結構、起伏があってバランスを保つテクニックがいりますね。川崎、船橋は砂の質が似ています。それぞれ、ここから追い上げるぞというポイントが違います」

 ――それはご自身で掴んだポイント?

「乗った感触や、他のジョッキーを見て見つけました。川崎は他よりレースの展開が速い。これも学んだことです」

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