“泣き虫少女”の大坂なおみを変えた 恋人と敏腕マネの存在

公開日: 更新日:

「セカンドサーブが安定しているから、ファーストサーブから思い切った攻撃ができる。以前よりはるかに攻撃的なテニスをしています。集中力も途切れず、しっかりと相手と向き合っていることからも、今大会の大坂の勢いは本物と見ていいでしょう。この調子を維持できれば、2018年以来、2度目の栄冠を手にするのは決して不可能ではないと思う」

 技術の向上に加えて、今大会はメンタル面の成長も見逃せない。これまでの大坂はミスをすると、ラケットを地面に叩き付けるのは当たり前。金切り声を上げて自身への苛立ちを隠さなかった。試合中、ふてくされた態度を取り、ベンチで人目をはばからず、涙を流すことも珍しくはなかった。今年2月の国別対抗戦では格下選手にストレート負け。50本のアンフォーストエラーを犯し、試合後に涙した。18年の中国オープン準々決勝では、サーブ、ストロークともミスを連発し、打つ手がなくなり、泣きながらプレーして相手選手を呆れさせたこともある。

 そんな大坂が、「自分は(黒人の)代表だと思っているし、だから負けられない」と言うようになった。黒人差別抗議行動からパワーをもらっているというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督