楽天3位・藤井聖は負けん気十分 転機は母のがんと闘病生活

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■「俺、絶対に負けません」

 高校は実家を離れ、富士市立高で寮生活を過ごし、東洋大へ進学。同学年には2018年ドラフトでDeNA1位・上茶谷大河ソフトバンク1位・甲斐野央中日2位・梅津晃大がいた。三羽ガラスの陰に隠れ、大学時代は目立った選手ではなかったが、藤井が3年まで同大で監督を務めた高橋昭雄氏はよく覚えていた。

「印象に残る思い出といえば、年賀状だよ。彼は『俺、(3人に)絶対に負けません』って書いてよこしたんだ。驚いたね。普通、選手は監督に対して控えめになるじゃない。あんなに負けん気の強い選手はそういませんよ」

 2年前はドラフトに漏れて苦汁をなめたが、腐らず社会人チームで自己研鑽に努めた経験は、きっとプロ生活でも役立つはずだ。

▽ふじい・まさる 1996年10月3日、神奈川県海老名市生まれ。小学3年から海老名フレンズで野球を始め、中学時代は瀬谷リトルシニアに所属。それまでは外野手だったが、富士市立高で投手に転向した。東洋大卒業後、入社のENEOSでは救援と先発の両方でマウンドに立っている。社会人日本代表として、アジア選手権を経験した。最速150キロ。176センチ、78キロ。左投げ左打ち。 

【連載】20年ドラフト選手の“家庭の事情”

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