メジャーにこれだけの“しきたり”が 先人たちの体験と失敗

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外食ならベトナム料理やタイ料理

 渡米した日本人選手が、最初につまずくのが食事だ。約1カ月半、アリゾナやフロリダで行われるキャンプとスプリングトレーニングで悲鳴を上げる選手は少なくない。

「独身の選手はもちろん、カミさんがコンドミニアムで自炊するにしても、食べ慣れた日本の食材を手に入れるのは難しい。アリゾナやフロリダは特にです」と、前出の特派員がこう続ける。

「例えば肉ひとつとってもそう。普通のスーパーに行っても、置いてある牛肉や豚肉は1キロ近い大きな塊がほとんど。かといって毎日、ステーキというわけにはいかない。たまには、しゃぶしゃぶやすき焼き、しょうが焼きなんかも食べたいじゃないですか。そういった薄切り肉を扱っているのは韓国中国系のスーパー。フロリダやアリゾナにはそういった店が何軒かあり、冷凍した薄切り肉をはじめ、日本の調味料、醤油や味噌まで置いていますから」

 別の特派員は「外食なら日本料理よりベトナムやタイ料理がおすすめ」と言う。

「アメリカでも高級なステーキ店ならそれなりのうまい肉を食べられますけど、『ギンザ』とか『ゲイシャ』とか、それらしい日本名の付いた店はハズレることが多い。それならベトナムやタイのレストランは、まず、間違いありません。アリゾナやフロリダだけでなく全米各地に山ほどあるし、同じアジア系だからか、日本人の舌に合う料理が多い。ベトナムのフォー(米粉で作った麺料理)や、タイのフライドライス(チャーハンのような米を肉や野菜と炒めた飯)なんかは日本人メジャーリーガーにも人気がある。キャンプ中、練習終了後に連日、べトナム料理の店に入り浸っていた選手もいます」

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