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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

箱根駅伝の混戦を生んだ「厚底シューズ、コロナ禍、五輪」

公開日: 更新日:

「参加選手の記録を調べたら、98%が5000メートルで自己記録を更新している。強い選手は分かりますよ。ただ、どれが弱い選手かが分からない。スローな集団走があそこまで引っ張られたのは、厚底効果で相手が見えなかったからでしょう」

■1カ月足らずの練習と調整

 2区中継点ではトップから47秒の間に15チームが殺到した。もう一つの背景がコロナ禍による五輪延期の影響だ。

 20年前の大逆転など、順大の黄金時代をつくった沢木啓祐氏はこう話した。

「日本選手権が12月4日にありました。各チームのエース級はそろって出場し、多くが自己ベストを更新している。そこから1カ月足らずで、もう一度練習、調整するのは難しかったでしょう。実業団のニューイヤー駅伝にも同じことが言えましたが、箱根の距離はその倍ありますからね」

 コロナ禍を受けて世界陸連が12月まで記録を公認しなかったため日本選手権の長距離部門は暮れに回されたのだ。

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