コーチに頼んで高卒3年目野手の尻を叩いてもらった

公開日: 更新日:

 高校時代からパワーはバツグン。1年目からファームで本塁打を量産したものの、なにしろ確実性に欠ける。二軍での打率が2割そこそこというんじゃ、一軍の戦力になるはずがない。オレが担当した高卒3年目の野手の話さ。

 高卒でも3年目になれば、ある程度、結果が求められる。けれども、本人は、得てして自分の置かれた状況が分かっていない。高卒だから4、5年はみてもらえると勝手に思い込んでいる。だもんで2年目の昨シーズン中、たまたま会う機会があったから選手には言ったんだ。「おまえさぁ、結果が出てるならともかく、そうじゃないんだったらコーチの意見を聞いてみるとか、信頼できるコーチの言う通りにやってみるとかした方がいい。プロの世界はおまえが考えているほど甘くはないんだぞ!」ってね。

 そして迎えた今年のキャンプ。選手のバッティングを見たけど、これまでと変わってない。それでファームの打撃コーチに頼んだんだ。おまえの口から、もう後がない、ボチボチ、結果が必要だと言ってくれって。

 選手を蝶よ花よともてはやすのはプロ2年目まで。3年目に入ったら結果が求められるのに、当の本人にはその自覚がないケースが多い。ならば選手の尻を叩くのがオレたち担当スカウトの仕事だし、言っても分からないようなら、首脳陣にガツンとやってもらう以外にない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  2. 2

    福山雅治「ラストマン」好調維持も懸案は“髪形”か…《さすがに老けた?》のからくり

  3. 3

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  2. 7

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  3. 8

    桑田真澄が「KKドラフト」3日後に早大受験で上京→土壇場で“翻意”の裏側

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  5. 10

    「時代に挑んだ男」加納典明(38)同年代のライバル「篠山紀信と荒木経惟、どっちも俺は認めている」