異色の不動産業経営ボクサー細川バレンタインが危惧「五輪が無観客なら世界新記録は期待できない」
今年3月、東京五輪組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)などの5者協議で海外客の受け入れを断念しました。
宿泊、観光業を中心にインバウンドは見込めず、都内で民泊施設を運営する私も、訪日客を当て込んでいただけに、ダメージは計り知れません。経営者としては痛手ですが、アスリート視点からも今回の五輪に不安を抱いています。
今後の国内の新型コロナウイルスの感染状況次第では、無観客で開催される可能性もあるからです。
私はスタジアムやアリーナに観客を入れて競技を披露する以上、プロ、アマ問わずアスリートはエンターテイナーだと思っています。
アスリートの多くはスタンドの観客の歓声や罵声をエネルギーに変えています。多くの人に見てもらってこそ、アドレナリンが出て、いいパフォーマンスにつながるのです。
プロのボクサーである私も派手なパンチを決めたのに、拍手がまばらでは気持ちがたかぶらない。ガラガラの後楽園ホールよりも、満員の中で多くの歓声を受けて試合をした方が力を発揮できるのは言うまでもありません。