著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

爆撃機ミュラーが見たくて真冬の国立競技場で寝袋にくるまった高2の冬

公開日: 更新日:

 1970年大会以前も以後もW杯1大会で2桁のゴールを記録したのは、1950年スイス大会のシャンドール・コチシュ(11ゴール/ハンガリー)、1958年スウェーデン大会のジュスト・フォンテーヌ(13ゴール/フランス)、そしてミュラーの3人しかいない。

 ミュラーは、4年後に地元で開催されたW杯でも4ゴールを決め、通算14ゴールとしてフォンテーヌを抜いて「W杯最多得点記録」を塗り替えた。この記録は、2006年ドイツW杯でブラジル代表のロナウド(15ゴール)に更新されるまで32年間に渡り、最多記録として輝き続けた(ドイツ代表のミロスラフ・クローゼが2014年ブラジル大会で通算16ゴールをマークして更新。クローゼは4大会に出場しての記録更新だった)。

■西ドイツW杯の決勝ゴールは前代未聞の「マジック」

 西ドイツW杯の決勝では、オランダがキックオフから一度も西ドイツにボールを渡すことなく攻め込み、1分にヨハン・クライフがマーカーのベルティ・フォクツを振り切ってペナルティーエリアに入ったところをウリ・ヘーネスに倒され、PKを獲得した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝