照ノ富士が大栄翔に初金星献上も「有意義な1敗」 “王道相撲”が土俵レベルを引き上げる

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 無念の初金星献上となってしまった。

 新横綱・照ノ富士(29)が20日、大栄翔に敗れ今場所初黒星。立ち合いから右のおっつけで左のまわしを取らせてもらえず、突き押しに苦戦。前に前に突き進む平幕を止められず、寄り切られた。

 初黒星だからといって照ノ富士の優勝が危うくなったわけではなく、1敗はいまだ単独トップ。親方衆の中には「今後の土俵を考えると、有意義な1敗」との声もある。

 今場所、照ノ富士の対戦相手はさまざまな試みでこの横綱に土をつけようと向かってきている。当たってから横に動いた2日目の豊昇龍、おっつけでまわしを与えなかった4日目の北勝富士、組み止めてから2本差した6日目の若隆景など、力士によってその工夫はさまざま。8日目の玉鷲は変化気味に当たり、ノド輪で追い詰めた。

 親方のひとりは「大栄翔も、ライバルたちを参考にしたかのような取組だった」とこう続ける。

「照ノ富士は王道の四つ相撲。奇をてらわず、正面から当たってくる。だからこそ、『やり方次第では何とかなるのではないか』と工夫の余地が生まれる。今はどの力士も打倒・照ノ富士を掲げ、切磋琢磨している。体や技だけでなく、頭も磨いている。突出した照ノ富士の存在により、土俵全体のレベルが自然と引き上げられることが期待されているのです」

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