著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・糸井嘉男が本当に「超人」だとしたら、41歳の今年こそ…

公開日: 更新日:

 しかし、糸井が超人と呼ばれてきたのは、彼の身体能力が普通ではなかったからだ。常識外れのモンスターが集まるプロ野球界の中でも、ひときわ群を抜く身体能力を誇り、それゆえに周囲を圧倒してきた糸井だからこそ、普通の晩年を迎えてしまうことに妙な違和感がある。ここで簡単に終わってしまうような選手じゃないから、糸井は超人なのではないか。「古傷を抱えて成績が下降線の40歳」なんてあまりによくあるパターンで、糸井らしくないと思う。

 もしも糸井が本当に超人なのだとしたら、41歳を迎える今年こそ、彼の売りである規格外の身体能力にあらためて期待したい。現在の糸井は自主トレの真っ最中だが、今年はレギュラー奪回を目指しているという。

 阪神の外野は近本光司くらいしかレギュラー確定と言っていい存在はいない。ロハス・ジュニアはまだわからないし、佐藤輝明は登録としては内野手になった。糸井が入り込む余地はある。かつての金本知憲は41歳を迎えた09年のシーズンも全試合出場し、21本塁打を記録した。金本が鉄人で糸井が超人なら、糸井はどんな超越ぶりを見せてくれるのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒