大坂なおみに“嫉妬”包囲網!全豪V2ロードは強敵だらけ、ライバルが強化する3つの策

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「きょうはリターンが良かった。オフの間にしっかりと取り組んできたことが出せている。(第2セットで3-4とリードされたときは)自分にガッカリした。タフでも楽しむこと、一ポイント一ポイント、頑張ると自分に言い聞かせた」

 前年覇者の大坂なおみ(24=世界ランク14位)がこう言った。

 19日、全豪オープンテニス女子シングルス2回戦で世界ランク54位のブレングル(米国)に6-0、6-4のストレート勝ち。全豪の5年連続3回戦進出を決め、ホッとした表情を浮かべた。

 次戦の相手は同60位のアニシモバ(米国)。2週間前の前哨戦でツアー2勝目を挙げ、乗りに乗っている20歳。この日の2回戦では昨年の東京五輪女子シングルス金メダルのベンチッチ(スイス)をストレートで下した。大坂はそのアニシモバについて、「エキシビションマッチで対戦したが、とてもパワフルでバックハンドが良かった。難しい試合になると思う」と話した。

 ハードコートの全豪は、大坂にとって相性の良い舞台だ。2019年、21年と制して、今回は連覇がかかっている。とはいえ、なにしろ年明けの前哨戦が昨年9月の全米オープン以来4カ月ぶりの実戦。ブランクを考えたら試合勘や実戦感覚が不足しているのは明らかな上、大坂を取り巻く周囲の状況も厳しいと言わざるを得ない。

 現在の女子テニス界はよく言えば群雄割拠。過去5年の4大大会の勝者もコロコロ変わる。計19回(20年の全英は中止)のうち、最多勝利は大坂の4勝で、バーティ(25=オーストラリア)とハレプ(30=ルーマニア)がそれぞれ2勝ずつ挙げている。昨年の全米を制したのは予選から勝ち上がった世界ランク150位のラドゥカヌ(英国)、準優勝のフェルナンデス(カナダ)は同73位。ノーシード同士の決勝は4大大会史上初だった。4大大会ですら、だれが勝っても不思議ではない状況が続いているのだ。

 飛び抜けた存在がいない中で、頭ひとつ抜けている大坂は他の選手の格好の標的になる。

■綿密な計画

「どの陣営も大坂対策は綿密に練っています」と、スポーツライターの武田薫氏がこう言う。

「大まかに言えば大坂の強打を許さないこと、前後左右に振り回すこと、試合終了まで諦めずに粘り強く戦うことでしょう。大坂はマッチポイントから急にガタガタと崩れたこともあるなど精神的に不安定ですから。けれども、すべての選手がこれらの対策を実践できるわけではありません。それができるだけの実力と実績を備えているバーティとハレプは、今回大会に臨むモチベーションが高い。ジョコビッチの国外退去問題一色になった今大会で、地元出身のバーティにかかる期待は大きい。この日6-1、6-1で3回戦に進んだように、本人もその期待を嫌というほど自覚している。昨年9月に結婚したばかりのハレプも、今大会にかける意欲は強いでしょう」

年収65億円

 米経済誌「フォーブス」は13日、大坂の昨年の収入が約65億2000万円で、女子アスリートとして史上最高額を記録したと報じた。ツアーの賞金は約2億6000万円だったが、10社を超えるスポンサー収入がデカい。

 ラッパーの恋人とのツーショットを公にしたり、ファッションモデルとしてもてはやされたり、コート外で話題を振りまく24歳がケタ違いのカネを稼ぐ現状をやっかむ選手も多いに違いないが、「カネより、むしろ彼女の主義主張のハッキリしたスタンスを疎ましく思う選手はいるでしょう」とは前出の武田氏だ。

■賛否両論

「差別にしろメンタルの問題にしろ、言いたいことがあってもなかなか言い出せない選手が多い中で、彼女はハッキリと自分の意見を言う。そうやって世間を味方に取り込んでパワーアップしてきた。彼女の言っていることの是非はともかく、主義主張を明らかにすれば、当然、賛否両論出てきますからね」

 大坂が本当の意味で女王に返り咲くには、さまざまな壁を乗り越えなければならないようだ。

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