著者のコラム一覧
岡崎朋美長野五輪メダリスト

1971年、北海道清里町出身。94年リレハンメルから98年長野、2002年ソルトレークシティー、06年トリノ、10年バンクーバーと日本女子最多の冬季五輪5大会出場。長野で日本女子短距離選手初のメダル(銅)を獲得した。07年に結婚、10年12月に女児を出産。14年ソチ五輪代表入りを逃し、現役引退。20年マスターズ国際スプリントゲームズで世界新記録を更新して金メダル獲得。現在は全国各地で講演会を行う。聖徳大学客員教授。日本学生陸上競技連合理事

<24>練習が終わると一目散…恩師が深めたロシア&ベラルーシとの「たばこ外交」

公開日: 更新日:

 ロシアのウクライナ侵攻開始からもう1カ月。一刻も早くこの戦争が終わってほしい。このコラムでもロシアの話題ばかりが続いてるが、もう少しお付き合いください。

 ベラルーシには行ったことはないが、ロシアには何度か国際大会で足を運んだ経験がある。労働者が多く、意外にも物価が高いイメージが残っている。とはいえ、現役時代に感じたロシアやベラルーシの印象はそこまで悪くはなかった。

 というのも、私の恩師である富士急スケート部の長田照正監督がやたらとベラルーシの選手や監督に話しかけられては、たばこに誘われる姿を目にしていたからだ。

 当時、屋外リンクが主流だったスピードスケート。リンク内はさすがに禁煙だったが、リンクサイドにある整氷車の車庫には灰皿が置かれ、愛煙家のたまり場となっていた。私たち選手が練習を終えると、監督やスタッフは一目散に喫煙所へ。韓国、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンなど各国のスタッフが一服する光景をよく覚えている。そして、その輪の中には決まって長田監督がいた。

 たばこ仲間たちは互いを認識しているのか、ベラルーシやロシアの監督は練習が終わるや、「オ~、オサダ!」と声をかけては、指でたばこをふかすジェスチャーをしてたばこをせがんでいた。長田監督は「まったく、しょうがねえなあ。行くぞ」と言って断ることもなく喫煙所へ。毎回しっかりたかられていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも