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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

8月末トレード廃止の恩恵を受けた有原「昇格」と筒香「マイナー契約」のウラ事情

公開日: 更新日:

■ひょうたんからコマのヒーローは…

 18年限りで8月末トレードが廃止されたため、こうした「妨害トレード」で、ひょうたんからコマのヒーローが誕生するという落語のような話はなくなった。現在、8月に獲得が可能なのはマイナー契約の選手か、他球団を解雇された選手だけである。

 先週、パイレーツを解雇されたばかりの筒香嘉智がマイナー契約でブルージェイズに入団したが、これは「左の代打要員候補」のひとりとして獲得したものであり、ブ軍は3Aで使ってみて良ければメジャーでチャンスを与えるが、結果を出せなければ即クビ、というスタンスだ。

 有原航平が先週、レンジャーズでメジャーに昇格したのは、「8月トレード」が禁止されて他球団から新戦力を獲得できなくなったことに加え、ダニエルズ編成責任者が突然解雇され、他球団を解雇された投手の獲得もままならなくなった苦肉の策で引き上げたのである。

 今季3Aで3勝6敗、防御率4.88と冴えない成績だった有原が突然メジャーに引き上げられた背景には、そのような事情がある。

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