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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

年をとった「岡田野球」はどう変わるのか? 65歳で火中の栗を拾う心意気に敬意

公開日: 更新日:

 しかし、今回の岡田監督は最年長、大御所枠である。巨人・原監督との盟友対決が再び伝統の一戦で見られるのは楽しみであるものの、2人とも今や「若大将」でもなければ「玉造のプリンス(古い)」でもない。現在の球界は40代の若手監督が続々誕生しており、その中にあって、前回は革新路線と分類できた岡田監督はどんな野球をするのだろう。やはり革新的にアップデートされた采配を見せるのか、それとも前回監督時代の焼き直しで、それは今の時代的には古い野球になってしまうのか。個人的にはそこに大きな興味がある。

 阪神の監督というと、勝っているときは華々しく称賛される一方で、負けが目立ってくると、あるいは辞めるときは恐ろしいほど非難される(嫌われる)ことで知られている。その精神的な過酷さから、阪神監督に尻込みするという野球人も多いと聞くが、岡田監督はその天国と地獄の双方を誰よりもよく知り、よく味わっておきながら、それでも65歳という前期高齢者デビューの年に火中の栗を喜々として拾ったように見える。

 まず、その心意気に敬意を表したい。年老いたならぬ、熟しきったどんでん野球に期待する。

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