T・ウッズのPGAツアー新理事就任でどうなる? 混沌とする「飛ばないボール」問題

公開日: 更新日:

 ツアープロの意見をツアー運営に反映させるにはプレーヤー理事が一枚岩になる必要が出てくるが、ウッズと他のプレーヤー理事のスタンスが違えば選手サイドの要望は通らなくなる。

 モナハンコミッショナーはルール規制でUSGAからの圧力を受けているが、ツアープロの意見を十分に聞いた上で理事会が決定するという大義名分があり、ウッズが賛成しようが反対しようが、自身が泥をかぶらなくても済むから好都合だ。

 ツアープロに飛ばないボールのローカルルール採用を見送ったと伝えたが、理事会でひっくり返すことは可能。その最終責任をウッズに取ってもらえれば誰も文句はないだろうという、モナハンコミッショナーの魂胆が見え隠れする。

 PGAツアーが飛ばないボール採用を見送れば、DPワールドツアーも同調する。現実問題として、「マスターズ」「全米プロ」「全米オープン」「全英オープン」の4大メジャーと、R&AとUSGA主催のアマ競技でしか飛ばないボールは使われないことになる。プロやトップアマが使わないボールはどこのメーカーも作らない。ウッズが新理事に就任しても、飛ばないボール問題の混沌が続きそうだ。

ゴルフライター・吉川英三郎)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所