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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

W杯で勝ちが計算できるのは初戦のチリだけ 同格のサモアも代表資格規定改正で侮れない

公開日: 更新日:

 いずれにしても、ラグビーの母国が油断することはあり得ないのだ。

■元豪州代表SOの冷静なゲームコントロール

 サモアも、厄介だ。

 こちらは、22年に「一度他国で代表になっても最後の試合に出てから3年以上経てば、出身国または両親、祖父母の出身国に限って違う国の代表になれる」と代表選手の資格規定が改正されたことで、かつてオーストラリア代表として活躍したSOクリスチャン・リアリーファノら、有力な選手がチームに加わった。

 ジャパンは7月に対戦した際も、リアリーファノに冷静にゲームをコントロールされて敗れている。決して侮れる相手ではないのだ。

 最後のアルゼンチン戦は、お互いにプールステージ突破をかけた一戦となる可能性があり、両チームが死力を尽くして戦う激しいバトルが予想される。しかも、率いるのは15年W杯でオーストラリアを準優勝に導いた名将マイケル・チェイカで、W杯での緊迫した勝負は経験豊富。強いフィジカルを前面に押し出して激しい防御で圧力をかけてくるだろう。

 ジャパンを待っているのは、初戦以外は紙一重の差が勝負を分ける緊迫した戦いなのである。(つづく)

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