ヤクルト高津監督「来季続投発表」の裏にある後任問題…2人いる“幹部候補生”の名前

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「2021年の日本一、2022年のリーグ連覇を果たした手腕を高く評価しており、これまでチームをまとめ上げてきた信頼は揺るぎません」

 25日に高津臣吾監督(54)の来季続投を発表した、ヤクルトの衣笠剛代表取締役会長CEOオーナー代行のコメントだ。

 チームは3連覇を狙った今季、主砲の村上宗隆山田哲人の不振に加えて、塩見泰隆ら主力に故障者が続出して開幕から低迷。25日現在、4位の巨人に9ゲーム差の5位に沈没し、一部で指揮官の進退に関する報道も出始めていた。

 早々の続投発表でそんな“雑音”を封じた格好だが、そもそも高津監督と球団は昨年に契約を延長しており、今季が2年契約の1年目。

 衣笠会長が改めて信頼を口にするまでもなく、任期途中の連覇監督のクビを今季のたった1年の低迷を理由に切るわけにはいかない。当然の続投だが、それとは別の事情もある。

 ヤクルトOBが言う。

「後任候補の問題です。常に監督就任待望論がある宮本(慎也)元ヘッドコーチは最下位に低迷した2019年に責任を取る形で辞任して以降、球団内ではまだその機運が高まっていないと聞いています。“ポスト高津”の最有力にして唯一の候補は池山(隆寛)二軍監督だけという状況です。チームには青木(宣親=41)、石川(雅規=43)という2人の幹部候補選手がいて、彼らにスムーズにバトンを渡すためには、できるだけ長く高津監督にチームを率いてもらいたいという思惑が球団にはある。万が一の場合は池山二軍監督を間に挟むということはあるでしょうが、そういう意味でも、たとえ最下位に低迷しようが、そもそも高津監督の任期途中の退任はあり得ないと見ていました」

 続投発表があった25日の広島戦は初回に3点を先制されながら、三回までに同点に。その後は無失点と投手陣が踏ん張った。最後は5番手の清水昇が無死満塁からサヨナラの犠飛を許して力尽きたが、高津監督の就任5年目となる来季に向けて早くもチームは動き出した。

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