ラグビーW杯 南アHOムボナンビ人種差別発言不問の裏にWRの「オールブラックス憎し」

公開日: 更新日:

 決勝で南アと対戦するニュージーランドは反北半球の急先鋒といわれる。WR理事会でもボーモント会長の政策に対して何かと反発を繰り返してきた。今回、南アHОの出場を認めたのは、そんなニュージーランドの優勝を阻止したいボーモント会長による策略と見る関係者は少なくないのだ。

 ムボナンビは南アのメンバーで唯一、HОが本職。FW第一列としてスクラムやラインアウトのスローワーなど重要な役割を担う。HОと他のポジションと兼任する選手はいるものの、本職が出場停止となれば、南アの戦力ダウンは避けられず、ニュージーランドの有利になりかない。ボーモント会長の母国であるイングランドの選手が差別被害に遭ったとはいえ、いまさら準決勝の結果が覆るわけではないため、南アのHОを不問に付して後押しした方が得策と判断したとの見方だ。

 南アの主力FW欠場で、大会のハイライトとなるニュージーランドの一方的な展開になるのを避けたいWRの思惑も透けて見える。

 南アはWRとニュージーランドの対立によって最悪の事態に陥るのは避けられたと言ってよさそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲