著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

男女混合リレー競歩は相反する感情が共存する都会的なスポーツ パリ五輪でも注目種目だ

公開日: 更新日:

 男子テニスの「ネクスト・ジェン・ファイナルズ」がサウジアラビアで始まっている。

 6年前にスタートした21歳以下の世界一決定戦で、これまでチチパス、アルカラス、シナーらトップ選手を送り出し、同時に、ビデオ判定などの実験場になってきた。現在はポイント後の25秒以内にファーストサーブを打つルールだが、今大会ではセカンドサーブも8秒以内を採用し、いずれツアーにも導入されるだろう……時代の変化に伴いスポーツは変わり続けるのだ。

 陸上競技もそうで、来夏のパリ五輪から男子50キロ競歩に代わって42.195キロの男女混合リレーになる。

 先週、大阪・中之島の市庁舎脇のコースで国内では初めての混合リレー競歩が行われた。意外に面白かった。男女各1人で編成するチーム戦は、男子─女子─男子─女子と交互に約10キロずつリレー。競歩の規則は「膝を曲げない」「両足を浮かせない」のたった2つだが、リレー心理か、異性を意識するのか、反則が多発した。

 反則を重ねれば“留置所”に入れられ競技中断。中国ペアは男子が5回も反則を取られ計5分も留置されながら、脚の長い女子選手が地を這うような美しい足運びで逆転した。オーストラリアの女子のモンローウオークも格好よかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853