ソフトバンク松山秀明二軍監督「まず“球界の常識”を疑うところから勉強を始めました」

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松山秀明(ソフトバンク・二軍監督・56歳)

 コーチが「やれ」と言ったら、その指示は絶対。逆らうことは許されず、なぜその練習をするのかも説明してくれない。

 そんな風潮が、近年までプロ野球にはびこっていたのは事実だ。

「現役時代から、そういう指導が嫌だった。何事も納得してやりたいと思っていたんです」

 こう話す松山二軍監督は、PL学園時代に桑田・清原のKKコンビの同期として活躍。3年夏の全国制覇にも貢献した。

 青学大を経て1989年ドラフト5位でオリックスに入団したものの、プロでは一軍通算8年で126試合と一軍定着はかなわなかった。一方、1998年限りで引退してからは、オリックスのコーチを皮切りに阪神韓国・起亜、ロッテソフトバンクで一度もユニホームを脱ぐことなく、指導者として球界に身を置いている。

「引退してコーチになる時に野球を一から勉強し直したんです。いわゆる『球界の常識』ってありますよね?」

 プロ野球には長い歴史の中で信じられてきたさまざまな「常識」がある。「投手は走り込みが何より大事」といった練習に関するものや、「右投手には左打者」といったセオリーも該当するだろう。

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