ドジャース山本由伸 先発デビュー戦「日本人投手最短KO」を招いたフロントの大失態

公開日: 更新日:

 ドジャース山本由伸(25)が21日、パドレスとの開幕シリーズ第2戦でメジャーデビュー。1回を4安打5失点、2四死球、2三振でKOされた。日本人の先発デビュー戦での1回降板は、1999年レッドソックス・大家の1回3分の0(マーリンズ戦)を抜いて最短記録だ。

 山本は先頭ボガーツに初球の直球を左前に運ばれると、2四死球と味方の拙守にも足を引っ張られて打者一巡の猛攻を許した。

 初マウンドの緊張もあってか終始、制球に苦しみ、日本で決め球にしていたスプリット、カットボールをやすやすと見送られた。期待のルーキー右腕による想定外の乱調には、日頃温厚なロバーツ監督もベンチで帽子を取って髪をかきむしるようなしぐさを見せるなど苛立ちを隠さない。ベンチに戻った山本に指揮官は臨時通訳を務めたウィル・アイアトン氏を通じて声をかけると、「しっかりしろ」と言わんばかりに胸を叩いた。

 韓国での開幕を控え、両軍とも通常より早めにキャンプイン。準備期間が限られ、山本はオープン戦で3試合9回3分の2に登板して15安打9失点と不安を残した。登板前の会見では「3月の間に確認することは、たくさん確認できた」と、手応えを口にしていたが、変化球の精度も含めて見切り発車は否めない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」