ドジャース山本由伸 先発デビュー戦「日本人投手最短KO」を招いたフロントの大失態

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 ドジャース山本由伸(25)が21日、パドレスとの開幕シリーズ第2戦でメジャーデビュー。1回を4安打5失点、2四死球、2三振でKOされた。日本人の先発デビュー戦での1回降板は、1999年レッドソックス・大家の1回3分の0(マーリンズ戦)を抜いて最短記録だ。

 山本は先頭ボガーツに初球の直球を左前に運ばれると、2四死球と味方の拙守にも足を引っ張られて打者一巡の猛攻を許した。

 初マウンドの緊張もあってか終始、制球に苦しみ、日本で決め球にしていたスプリット、カットボールをやすやすと見送られた。期待のルーキー右腕による想定外の乱調には、日頃温厚なロバーツ監督もベンチで帽子を取って髪をかきむしるようなしぐさを見せるなど苛立ちを隠さない。ベンチに戻った山本に指揮官は臨時通訳を務めたウィル・アイアトン氏を通じて声をかけると、「しっかりしろ」と言わんばかりに胸を叩いた。

 韓国での開幕を控え、両軍とも通常より早めにキャンプイン。準備期間が限られ、山本はオープン戦で3試合9回3分の2に登板して15安打9失点と不安を残した。登板前の会見では「3月の間に確認することは、たくさん確認できた」と、手応えを口にしていたが、変化球の精度も含めて見切り発車は否めない。

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