新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化

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 担当記者らが「来場所は大関昇進に向けての……」と聞けば、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「それはまだわかりませんが」と慎重に答える。それでも報道陣は「雰囲気やムードが盛り上がってくれば……」と食い下がり、高田川部長は再度、「それはわかりません」と言うしかなかった。

 大の里(23)の記録的優勝劇の舞台裏で繰り広げられていた、記者と審判部の攻防である。

 26日の5月場所千秋楽は、3敗で単独トップの大の里が阿炎に勝利。負ければ4敗力士たちとの優勝決定戦となったが、本割で決着をつけた。

 入門から7場所目での優勝は、幕下付け出しの最速記録。元横綱輪島の15場所を大きく塗り替える快挙である。

 優勝インタビューでは「きのう、親方(元横綱稀勢の里二所ノ関親方)からは『優勝しても喜ぶな』と言われたので、冷静に冷静にと意識していました」と話したものの、自身初賜杯に感極まったのか、懸賞金の束を受け取る時は今にも泣きそうな表情。控えの座布団に座っている間は何度も目元に手をやった。

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