新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化

公開日: 更新日:

 そんな中、インタビュアーが「新三役で2ケタという大関昇進の起点ができたが」と質問。大の里は「これから、しっかり親方の言うことを守って、上へ上へと精進して頑張りたいと思います」と答えたが、来場所の成績次第で大関昇進の可能性は十分あるという。

 大関昇進の目安は「三役で3場所33勝以上」。大の里は新小結だった今場所がその起点ということになるが、何事にも例外はある。

 直近では元大関の栃ノ心がそうだ。前頭3枚目だった2018年1月場所で14勝1敗、初優勝を果たすと、直後の2場所は関脇で10勝、13勝。平幕上位での優勝が評価された形となった。横綱照ノ富士も2015年、最初に大関昇進した時は平幕が起点だった。しかも、前頭2枚目とはいえ、8勝止まり。大関とりの起点に入るはずがないものの、そこから新関脇で13勝、12勝で初優勝。実質、三役2場所で昇進したようなものだ。

 つまり、「三役で3場所33勝」という目安はあってなきがごとし。その後、高田川審判部長が「三役で2ケタ勝たないと。その前はカウントされない」と否定的な見解を示したが、冒頭で担当記者らが「雰囲気やムード」と食い下がったのも、“特例”での昇進を後押しする空気が協会内にあるからだ。(つづく)

  ◇  ◇  ◇

●関連記事【続きを読む】…では、ファンから熱狂的な支持を受けている証拠、その一方で関係者が抱く「早すぎる大関昇進への懸念」などについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  4. 9

    高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言