大の里が茫然自失 入門10場所、早すぎる大関出世の反動か…賜杯遠のく4敗目

公開日: 更新日:

 うつろな表情がすべてを物語っていた。

 大相撲九州場所の10日目(20日)、新大関・大の里(24)が痛恨の4敗目を喫した。
相手は9勝1敗と好調の平幕・隆の勝。ひたすら前に突き進む押し相撲が特徴の力士だが、この日は「奇策」に打って出た。立ち合いで変化すると、渾身のノド輪。意表を突かれた大の里は上体を起こされ、一気に押し出された。

 9日目に続いての連敗とあってショックが大きかったのだろう。結びの一番の控え力士として土俵下の座布団に座るも、茫然自失の体。隆の里に加え、大関の琴桜豊昇龍が1敗をキープし、賜杯は遠のくばかりだ。

 阿炎、若隆景に先場所から連敗。前日は4戦4勝で得意とする大栄翔に初めて土をつけられた。

 土俵際に押し込んでから、お株を奪う寄り切り。大栄翔は回転の速い突っ張りを得意とする押し相撲の力士だ。寄り切りで勝ったのは実に2年ぶりで、大の里はまんまとやられたわけだ。

この日も立ち合いで隆の勝にしてやられたように、相手によってはいい様にあしらわれている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル