大の里「苦手力士量産」で横綱昇進危うし…らしくない受け身相撲は先場所のトラウマが原因か

公開日: 更新日:

 賜杯が遠のいた。

 新大関の大の里(24)が15日の若隆景戦で今場所2敗目。全勝の豊昇龍らに、早くも星の差2つをつけられた。

 この日はまったく踏み込めず、立ち合いから防戦一方。不用意な引きで若隆景を呼び込んでしまい、あえなく押し出された。

 先場所の同取組では勢いよく踏み込んで攻めるも、粘り腰に定評のある若隆景に前進を止められ、もろ差しを許し、寄り切られた。今回、受け身になったのはそのトラウマがあったからだろう。

 過去、新大関で優勝したのはわずか4人。苦戦するケースが圧倒的に多い。大関として様々な行事に出席しなければならず、周囲も「大関、大関」ともてはやす。土俵に集中できず、心身ともに疲弊するのが原因と言われている。

「しかも、です。4日目の阿炎にも、先場所から2連敗。若隆景にはこれで2戦2敗です。攻めても負け、守っても負けなのだから、苦手意識を植え付けられたのは間違いない。最速で来年1月の初場所後の横綱昇進が期待されているが、苦手力士を2人も作ってしまうと、今後も昇進条件の『2場所連続優勝か、それに準ずる成績』はいよいよ難しくなる」(角界OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ