「上沢式FA」で球界に広がる波紋…今後ポスティング容認に二の足を踏む球団が出てこないか

公開日: 更新日:

 案の定というか、ネット上では否定的な声が多かった。

 日本ハム、レイズなどでプレーし、ソフトバンク入りが決まった上沢直之(30)が昨26日に福岡市内で入団会見。緊張の面持ちで「簡単な決断ではなかったですし、時間をかけて考えた。この決断がよかったと思えるようにしたい」と話すと、古巣・日本ハムに向けては「アメリカに挑戦できたのもファイターズのおかげ。すごく悩んだというか、簡単な決断ではなかったです」と、感謝の言葉を並べた。

 その右腕のソフトバンク入りにはかねて、SNS上では《日本球界に復帰するなら日本ハムに戻るのが筋》《恩をアダで返すようなもの》といった批判が噴出していたが、この日も《最悪の前例だ》などと、荒れに荒れた。

 上沢は2023年オフ、国内FA権未取得で日本ハムから約90万円というわずかな譲渡金でポスティング移籍しながら、たった1年でソフトバンクと4年10億円規模の大型契約を結んだ。2年前には、同じく日本ハムからポスティングでメジャー移籍した有原航平が3年15億円の好条件でソフトバンク入り。「日本ハム発、米国経由、ソフトバンク入り」が続いたこともあって、こうした契約が可能な現行のルールに対する不満も少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘