大関・琴桜が語り尽くす!綱とり・技・駆け引き・先代…「相手の良さを潰して勝負どころを見極めないと…」

公開日: 更新日:

祖父の教え「鬼になれ」

 琴桜といえば、その名を継承した先代を思い出すファンも多いだろう。怒涛の突き押しで「猛牛」と呼ばれ、1973年に横綱昇進。5場所で優勝し、引退後は佐渡ケ嶽親方として、部屋を運営。大関では琴風、琴欧洲(現鳴戸親方)、琴奨菊(現秀ノ山親方)、関脇では琴ケ梅、琴富士、琴錦、後に娘婿となる琴ノ若らを育てた名伯楽として知られた。

 当代の琴桜は先場所優勝インタビューで、「優勝しないと、そろそろ先代に怒られる」と話していた。

「(先代に)追いつくためには、まず(賜杯)は必要なものですから。先代の相撲を見たこと? もちろん、映像などであります。横綱まで上がっていますから、やはり、精神力も強かったのだと思います」

 なんでも先代は身体能力に優れ、現役時代はバク宙もできたというが、「見たことはありませんが、バク宙ができたということは聞いたことがあります」。

 幼少期から先代に相撲を叩き込まれ、小学生時代には大関に昇進したら祖父の名を継ぐことを約束した。そんな祖父は孫に「鬼になれ」と教えていたという。

「相撲に関しては厳しかったですね……。相撲を離れたら? それはどこも(祖父と孫との関係は)同じだと思いますよ。厳しいだけではなく、可愛がってもくれましたから」

 そんな琴桜に、2025年の意気込みを聞いた。

「自分らしく、いい相撲やお客さんに喜んでもらえる勝負をしていくしかないので応援していただけたらと思っています」

 綱とりのかかる1月場所は12日に開幕する。

(構成=阿川大/日刊ゲンダイ

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々