新横綱・大の里を待ち受ける「稽古嫌い」のレッテル…雑音封じには往復3時間の遠征出稽古がカギ

公開日: 更新日:

問題は部屋の立地も

 稽古量の課題もある。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「大の里は量より質を重視しがち」と言えば、八角理事長(元横綱北勝海)も「馬力の力士は稽古をしないと落ちるのが早い」と注文をつけた。ただでさえ、角界では「稽古嫌い」と見る向きも多い。勝ち続けていればともかく、結果を出せなかったり、ケガでもしようものなら、「待ってました」とばかりに手のひら返しをされかねない。そうした雑音を封じるためにも部屋で行う日々の稽古に加え、出稽古でさまざまなタイプの力士と相撲を取る必要がある。

「ただし、問題は茨城県という部屋の立地です。今の二所ノ関部屋に出稽古に来た力士はほぼおらず、自分から出稽古に行くしかない。同県の式秀部屋は三段目以下の力士しかいないので論外。かといって都内の部屋は往復だけで3時間かかる。その労をいとわずに稽古に励めるかどうか。5月場所直前は体調不良で調整が遅れていたこともあり、千葉県の佐渡ケ嶽部屋、足立区の境川部屋と異例の“遠征出稽古”に赴いた。つまり、行けないことはないのです」(若手親方)

 横綱になったからこそ、休んでいる暇はないというわけだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大の里は今後、途方もない“札束シャワー”を浴び続けることになりそうだ。タニマチから酒席に呼ばれれば「お車代」として数十万円、パーティーを開けば1000万円単位のカネが舞い込むという。いったいどういうことか。角界の仰天のカネ事情とは――。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  3. 3

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  4. 4

    回復しない日本人の海外旅行…出入国数はGWもふるわず、コロナ禍前の半分に

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    「リースバック」で騙される高齢者続出の深刻…家を追い出されるケースも

  2. 7

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 8

    田中圭にくすぶり続ける「離婚危機」の噂…妻さくらの“監視下”で6月も舞台にドラマと主演が続くが

  4. 9

    千葉工大が近大を抑えて全国トップに 「志願者数増加」人気大学ランキング50

  5. 10

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由