よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…
中学野球は硬式と軟式のどちらがいい? とよく聞かれる。
僕が入学したPL学園などの強豪校は、シニアやボーイズといった硬式クラブチーム出身者が圧倒的に多い。
まず硬式用のバットは、高校生が使う物と同じで一気に重くなるが、高校に入学する頃には慣れてくる。軟式用のバットも中学生から大人用になるが、硬式用と比べると100グラム以上軽い。「中学時代に軟式をやっていた子は、最初の頃は重い硬式のバットが振れない」と高校の指導者は言う。
一方で硬式クラブチームの練習は、基本的に週末だけなのに対し、中学の軟式野球部は、毎日練習ができるのはメリットだ。さらに投手は、軟式球より重い硬式球を成長期の中学生の時期にガンガン投げると、肘や肩に痛みが出ることがある。軟式の方がケガの予防になるとされる。
甲子園出場校やプロ野球選手を見ると、硬式出身者が多いが、投手に限れば、軟式出身者も一定数いる。「野手は硬式、投手は軟式でもいい」というのが僕の考えである。