近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策
キャディーは選手をサポートするのが仕事です。自分の体を守らなければならない状態では100%の仕事はできません。熱中症で夏のゴルフ場が怖くなり、モトキャディ社の高価な電動カートを購入しました。
電動カートならハンドル部に日傘を立てることもできるし、荷物もたくさん積めます。スタート前にはカゴの中に、氷嚢2つ、ドリンク(500ミリリットル)を最低8本は入れます。氷嚢は体を冷やすためにも使いますが、一番の目的はドリンクを冷え冷え状態に保つため。酷暑の中、ぬるいドリンクなんて飲めたものではありません。用意するドリンクはポカリスエットなどのスポーツドリンクと水。オレンジジュースに緊急時のために経口補水液のOS-1です。
試合中は3ホールごとにティーイングエリアに大きな氷が入ったボックスに冷えたドリンクが用意されています。
前週の「アース・モンダミンカップ」では、各ホールに手足を冷やす冷却スプレーや氷嚢用の氷があり、とても助かりました。
日差しから肌を守るため、女子プロのように両腕にアームカバーをするのも有効です。脇の下に氷嚢をあてたり、氷を握れば、体内を巡る血液を冷やします。プレー後は水風呂や冷水シャワーで体温を下げることをおすすめします。
酷暑の中でゴルフをするなら、「覚悟が必要」と言っても過言ではありません。気分が悪くなったときは絶対に無理をせず、プレーをやめてくださいね。