教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

公開日: 更新日:

 入学直後からレギュラーに抜擢。打順は空いていた2番に据え、春のリーグ戦でいきなり起用しようと考えていた。

 その開幕前日だった。

 近くの神社まで必勝祈願に出掛けたマネジャーの車が、交通事故を起こした。路上の猫を避けようとして、農家のブロック塀に激突。後部座席に乗っていたエースと4番打者の清水隆行(のちに巨人)がケガをした。清水は足の裏を切ってしまった。

 翌日の開幕戦は清水の代わりに今岡を4番で使うと、すぐに結果を出した。春季リーグでいきなりガンガン打ち、1年生ながらオールジャパンのメンバーに選ばれた。

 4年時には青学大の井口(現ロッテ)らとアトランタ五輪に出場、銀メダルを獲得した。

 キャプテンをしていたものの時折、覇気がないように感じた。フリー打撃を見ていても物足りない。「もっと思い切り振れ!」「遠くへ飛ばせ!」と指示すると、「ハイ!」という返事は返ってくる。が、スイングは変わらないのだ。


 ただし、勝負強い。今岡が4年生になった春のリーグ戦で、国士舘大と入れ替え戦を戦った。いきなりリードを許した初戦の試合中だった。ベンチ全体に重たい空気が充満している。ナインをもり立てるべき今岡も元気がない。そこで本人を呼んで、「勝ち負けはいい。けれどもキャプテンのおまえがシュンとしてどうするんだ!」「打って景気をつけてみろ!」と叱り飛ばした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横綱豊昇龍の休場より気がかりな“心の不調”…不眠と食欲減退で体重約10キロ減の不安

  2. 2

    消費税減税打ち切り時の現金支給案に経済界が不満「結局は時間とコストのムダ」

  3. 3

    内閣改造で浮上「自民裏金議員」起用案 永田町でささやかれる入閣候補4人の名前

  4. 4

    庶民は景気悪化に身構えている お気楽なものだ「官邸おこもり」首相動静

  5. 5

    女優・朝岡実嶺さん15年ぶりに舞台出演「亡き夫はどこかで見守っていると思います」

  1. 6

    井伊直政(4)超ブラックな家風 昔から家臣が少ない

  2. 7

    橋本愛の「れなちゃん」呼びが反響…のん“テレビから干された”10年で「あまちゃん女優」脱し独自ブランド確立

  3. 8

    中日・井上監督が目下最下位、6年連続Bクラス濃厚でも来季続投に“自信&意欲マンマン”のワケ

  4. 9

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  5. 10

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由