オリオールズ菅野智之が急失速…「トレード市場の目玉」どころか「中継ぎ転向」に現実味

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リリーフ計3試合の経験

 しかし、一時の勢いを失ったベテラン右腕のトレードを他球団に打診したところで足元を見られ、若手有望株の獲得はできないだろう。菅野は年俸約19億円と、メジャーの投手にしては決して高額ではないだけに、放出するのはむしろ得策ではない。オ軍は首位ブルージェイズと13ゲーム差のア・リーグ東地区最下位で、すでに地区優勝、ワイルドカードでのポストシーズン進出は絶望的だが、残りのレギュラーシーズンで先発、中継ぎとフル稼働させた方がコストパフォーマンスは抜群だ。

 育成システムが充実しているオリオールズ傘下のマイナーには投手、野手ともプロスペクト(若手有望株)が豊富。後半戦から背筋痛で離脱している先発右腕のエフリンが復帰してローテの頭数が揃う上に、ロースターが26人から28人に拡大される9月以降は来季に向けて若手投手を先発で試す方針。先発でテストされる若手に代わって菅野がローテを外されかねない状況だ。

 菅野は巨人時代にレギュラーシーズン、CS合わせ、リリーフとして計3試合に登板した経験がある。今季は自身の状態とチーム事情もあって本格的に中継ぎに転向する可能性までありそうだ。

 配置転換される菅野は新たな働き場で結果を残せば、他球団からオファーが届きそうだが……。

  ◇  ◇  ◇

 ところで古巣巨人で菅野の穴埋めとして期待されていた田中将大はいま、苦しい局面に立たされている。目標だった日米通算200勝までのあと2勝の道のりは限りなく遠く、もはや「巨大不良債権」と化している。いったいどういうことか。いまの田中の「窮状」とは。

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