今秋ドラフトに異変!高校生の「下位指名回避トレンド」による“不作”は巨人とソフトBが元凶か
1巡目指名は軒並み即戦力大学生か
「芹沢も新井も4月のU18日本代表候補合宿に参加。即プロ入りできる実力があるのに、ひとまず大学か社会人と言います。三軍まである巨人やソフトバンクが育成で大量に高校生を指名した挙げ句、ほとんど支配下に上げないものだから、高校生の間で『育成ならやめておけ』と敬遠される傾向があるのです」(前出のスカウト)
今秋のドラフトでは、各球団のドラフト1位が軒並み即戦力の大学生になる可能性が出てきたという。パ・リーグのスカウトが話を引き取る。
「不作の甲子園大会を受けて、改めてアマチュアナンバーワンスラッガーの創価大・立石正広ら、大学生候補の評価が高まっています。立石は今春の東京新大学リーグ1シーズン最多タイとなる5本塁打。DeNAの牧のような強打の内野手で、巨人や阪神が有力候補に位置付けているように、全体でも1番人気になりそう。捕手では明大の小島大河。広島の坂倉タイプの打てる捕手です。投手では早大の伊藤樹、青学大の中西聖輝、東洋大の島田舜也、明大の毛利海大と亜大の山城京平の左腕コンビは1位候補。明大は投手3人、亜大も投手2人が1位の可能性がある。健大高崎の石垣は1位でも、あるいは外れ1位になって、1巡目指名の12人には高校生が入らない可能性もあります」
その分、今年の甲子園は2年生が豊作だ。横浜・織田翔希、山梨学院・菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞、聖隷クリストファーの高部陸と有望株が目白押しだ。
「この4投手は今年のドラフトだったとしても、上位指名のレベル。特に織田と菰田は来年の1位候補で争奪戦もあり得る」(前出のパ・スカウト)という。
今年は早々と甲子園を後にしたプロのスカウトも、来年の夏は忙しくなりそうである。
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ところでスカウトは甲子園球児のどんなポイントをチェックしているのか。元日本ハムGMで大谷やダルの獲得に携わった山田正雄スカウト顧問が徹底解説してくれた。
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