西武がFA桑原将志を獲得 「功労者の花道」よりチーム再建を優先する球団の本気度
西武は昨季、どん底の最下位に沈むと、鳥越ヘッドコーチ、仁志野手チーフ兼打撃コーチ、大引内野守備走塁コーチを次々に外部招聘し、首脳陣を大幅にテコ入れ。球団関係者も「すぐに強くなるのは無理。長い時間をかけてでもチームを再建する」と意気込んでいる中、今オフの矢継ぎ早の補強だ。
西武は今井と高橋、新旧のエースが揃って今オフにポスティング申請。中でも今井は総額300億円契約がウワサされており、その場合の譲渡金は50億近い。大補強に打って出られるだけのアテはあるのだ。
チーム再建に向ける意気込みは、功労者の扱いにも表れている。24日、西武一筋のベテラン、栗山巧(42)が契約更改を行い、会見の席で来年いっぱいでの現役引退を発表。「ファンにしっかり僕のプレーを見てもらいたい」と意気込んだが、なにせ今季は11試合で打率.087。まったく戦力になっていなかった。
それでも1年かけて「引退興行」ができると考えれば、集客アップの大チャンス。営業優先なら成績を問わず栗山を一軍に置き続けるのが“正解”かもしれないが、広池球団本部長は「それはない」とキッパリ。「あくまで選手として、彼の打撃に期待している。その生き様をファンや後輩に見せてくれる」と話し、「本人が一番わかっている」と続けた。


















