侍J宮崎キャンプに野茂英雄氏まで…加熱するドジャースvsパドレスの“青田買い抗争”
移籍先を左右するダルビッシュの存在
日本人選手を3人抱えるド軍がメジャー球団で唯一、侍ジャパンの視察に訪れた一方、同じナ・リーグ西地区で近年、しのぎを削り、ダルビッシュ有、松井裕樹が所属するパドレスも黙って指をくわえているわけではなかった。
ド軍スカウト3人衆が侍投手陣に熱視線を送る傍ら、日本人メジャーのパイオニアで、パ軍でアドバイザーを務める野茂英雄氏がブルペンを視察に訪れたのだ。
マスク姿で投球をチェックした野茂氏は報道陣に取材対応はしなかったものの、こちらもネクストMLBプレーヤーをチェックしていたのは言うまでもない。
「パ軍も、スカウティングが目的ではないとはいえ、ダルビッシュが侍ジャパンのアドバイザーとして、投手陣の多くに助言を行っている。古巣・日本ハムの伊藤はかねて、ダルビッシュを憧れの存在として公言。この日は、スライダーやツーシームの握りや、変化球の精度向上に関する助言を仰いだ。ド軍が秋波を送る高橋宏も、前回大会から親交があるダルについて、『こんなに優しい人はいない』と話すなど、心酔しています。曽谷(オリックス)、北山(日本ハム)といった新たにWBCに出場する面々も自身の成長の糧にしようと、早くもダルビッシュの助言に真剣に耳を傾けています」(前出のメジャー関係者)
この日、伊藤が「投手というポジションに興味が湧いたのはダルさんのおかげ。感慨深いですし、野球少年に戻った感じです」と言えば、高橋宏も「前回のWBCから今回まで、どんなことをしてきたかについて会話をした。これ以上ない成長の材料。本当にうれしいです」と、感激の面持ちだった。
ダルビッシュは現在、パ軍との現行の契約内容を再検討するべく球団との交渉を継続している。いつまでパ軍に在籍するかはともかく、23年大会後には松井がパ軍入りするなど、ダルビッシュの存在が日本人のメジャーの移籍先選びにおいて、一つのファクターになっているのは確かだ。
この日は、そのダルとド軍のカー編成担当、ディーブル・ディレクターが挨拶を交わすシーンも見られた。世界一連覇を目指し、若き才能が集う侍ジャパン。その水面下では、両軍による激しい綱引きが行われているのだ。


















