ソフトB城島健司CBO「自腹で米国に行きます(笑) 完全プライベート、イチ日本国民として応援したい」

公開日: 更新日:

師匠・王貞治氏が侍Jを率いた第1回大会は…

──06年の第1回大会で日本代表を率いたのは、強固な師弟関係にあるソフトバンク王貞治監督だった。

「選ばれたら出たいと思っていましたけど……」

 ──当時は前例のない捕手としてのメジャー挑戦1年目(マリナーズ)だった。城島さんのことを思った王監督からは、出場の意思を問われることはなかったそうだが。

「『メジャー1年目でキャッチャーだし、投手を覚える時期だから今回はそっちを優先しなさい』と言われました。だから、次(09年大会)は絶対に出ようと」

 ──今思えば、日本代表の初代監督は「世界の王」以外にあり得なかった。

「王会長に依頼があった時は、1回で終わってしまうかもしれないし、どんな大会になるか分からなかった。でも『どうなるか分からないからこそ、自分が監督をやらなきゃいけない。こういう素晴らしい大会を未来に続かせるためにも、私がやらなきゃいけないんだ』って力説されていました」

 ──確かに第1回大会後に多くの改善点が出た。

「会長は『サッカーの最初のワールドカップ(1930年)は13チームで始まった』と。『今は世界一のスポーツイベントになっているだろう』と」

 ──先見の明があった。

「会長は自分の口では言わないけど、WBC(今回で6回目)が大きな大会になっていることをすごく喜ばれていると思う。僕は1回目の監督を受けた時のことを知っているので、誇らしく思いますよね」

 ──出場した09年大会以降のWBCは?

「僕は12年で現役を引退したので、次(13年)の山本浩二監督の大会から、仕事なしの完全プライベートで、米国ラウンドを現地で見ています。小久保裕紀監督(17年大会)の時も前回(23年)も、準決勝と決勝を観戦しました。今回も仕事は全く抜きで見に行きます」

 ──仕事はしなくていい? 米国へは自腹?

「仕事もって言われたけど、会社のお金を使って行くと、当たり前だけど仕事をしなきゃいけない。うちの選手のことだったり、よそのチームのあの選手いいなとか……。でも、それはしたくない。純粋にイチ日本国民として応援したいので、自腹で行きます。それだけは4年に1度の楽しみなので。リフレッシュして帰ってきたら、ちゃんと仕事しますよ(笑)」

(聞き手=増田和史/日刊ゲンダイ

城島健司(じょうじま・けんじ) 1976年6月8日、長崎県生まれ。別府大付高(現・明豊)から94年ドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入団。99年は全試合出場で球団初のリーグ制覇、日本一に貢献。その後も「打てる捕手」として黄金期を支えた。2006年にFAでマリナーズに移籍。捕手としてレギュラーとなり、18本塁打。10年に阪神で日本球界復帰。12年に現役引退。20年からソフトバンクの会長付特別アドバイザーとして球界に復帰。25年からCBO(チーフベースボールオフィサー)に就任した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    小園はセーフ? 広島「矢野だけ抹消」にファン激怒! “ゾンビたばこ”騒動で不可解な線引き

  2. 2

    メジャー屈指の不人気球団が佐々木麟太郎を指名…“銭ゲバ”マーリンズの黒歴史

  3. 3

    佐々木朗希と山本由伸は“抱き合わせ”だったのか…ドジャース入りの裏で「謎の日本人」が暗躍

  4. 4

    佐々木麟太郎に「個別育成プログラム」…マーリンズ入りには低予算球団ならではの“うまみ”あり

  5. 5

    ドジャース大谷翔平“満身創痍”の深刻度…本人が「ムリ」と判断し前半戦最終登板と球宴を回避

  1. 6

    かつての「打率4割男」は期待外れで戦力外…西武・林安可は母国・台湾野手の低評価を覆せるか

  2. 7

    広島「不祥事無視」は悪手中の悪手…見えない誠意にファン激怒、企業の信頼問題に発展へ

  3. 8

    星野監督は開口一番に「引退勧告」 俺が“邪魔な存在”であるとヒシヒシと伝わってきた

  4. 9

    佐々木朗希に付いて回った“タンパリング疑惑”…ドジャース以外の29球団は「そこまでやるか」と激怒した

  5. 10

    「指名自体が驚き」佐々木麟太郎に米球界の辛辣評価…122.5kgの大食漢は走れず、守れず、肝心の打撃もイマイチ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  2. 2

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  3. 3

    国民も気づき始めた皇室典範改正のおかしさ 「愛子天皇」潰しに抗議する市民デモが国会を取り囲む?

  4. 4

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  5. 5

    今も続く「皇室典範」は出来の悪い法律…男の側に不妊の原因を求める発想がなかった時代の産物だ

  1. 6

    不振続く和久田麻由子「news LOG」 M!LK曽野舜太の出演は「毒まんじゅう」か「良薬」か

  2. 7

    高市首相は今の天皇や上皇が嫌で嫌でならない 保守派のホンネは天皇制「崇拝」ではなく「衰退」

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    麻生副総裁への飛び火を防ぐため? 福岡県議会の議長ポスト金銭授受疑惑に自民党本部の後手

  5. 10

    新垣結衣は芸能界から引退するのか? 相次ぐCM降板と夫・星野源の紅白連続出場ストップの余波